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建築概要

敷地面積: 52,398㎡

建築面積: 18,065.93㎡

延べ面積: 28,316.34㎡

階    数: 地上4階、地下1階

最高高さ: 26,100mm

天井高さ: 21,700mm(メインアリーナ)

主スパン: 6,000mm×54,000mm

構    造: RC、SRC、S造

杭 ・ 基礎:鋼管杭(つばさ杭)

収容人員:固定2,856席、可動2,152席

 いしかわ総合スポーツセンターは、「競技力の向上」「生涯スポーツ社会の実現」を目指し、全県および国際規模大会の開催、科学的トレーニング機能を備えた県内スポーツの中核的拠点施設である。

 敷地は、白山山系と日本海という2つの雄大な自然軸にはさまれ、この軸に直交する犀川の軸とほぼ平行にメインアリーナ、サブアリーナ、マルチパーパスルーム、プールを直線状に配置し、全体を長さ約230mの大屋根で覆う計画とした。

 地上レベルから3階レベルのグランドデッキ(屋上広場)まで直接つながる緩やかなスロープを県道の曲線に沿わせながら設け、その軸上に科学的トレーニングゾーンを配置している。敷地を取り巻く山々に呼応するように、大屋根にたおやかにうねりながら変化する形状を持たせ、周辺に対して威圧感を与えないよう、高さを押さえつつ軽量化を図るべく、低ライズの立体張弦梁構法を採用した。競技空間の間仕切りに巨大なガラススクリーンを用いてメインアリーナからプールまで見通せるようにし、大屋根に包まれる施設全体が一体であることを体感できる構成としている。

 障害者スポーツの全国大会開催も視野に入れ、車いすで利用可能な設備を可能な限り備えている。環境への配慮として、ハイサイドライトによる自然採光によって日常利用時の照明負荷を低減。基礎の中空鋼管杭を利用した地中熱変換システムを導入し、アリーナ内の空調や局所冷暖房の余熱に利用している。また、様々な大型音楽イベント等に対応できる音響設備や装置も備えている。

石川県金沢市 2008.03.

いしかわ総合スポーツセンター(池原義郎・建築設計事務所)

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